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最初から​美術館がつくりたかった。

20年前、弟が他界しました。

悲観に暮れていた時、偶然訪れた写真展の個展。私に元気を与えてくれたのが美術館という特別な場所でした。

「こんな元気をもらえる美術館がつくれたらいい。」

芸術畑でもない私の途方もない夢のはじまりです。

作品は1点もありませんでした。

写真展を訪れた1年後、別の会場で同写真展が開催されると聞き、作家さんを訪ねに参りました。

ご無理を申し上げ、私に元気をくれた作品がコレクション記念すべき1点目となった瞬間です(笑)

さて、1点を得ましたよ。美術館を目指して進みますが

どうしましょう。よりどころが欲しい。

そんな時でした。

あーとわの会事務局の堀氏出会えたのは。

​堀氏は柏わたくし美術館館長であり、「わたくし美術館」提唱者である尾崎正教氏のお弟子さんであり、現わたくし美術館後継者でいらっしゃいました。

あーとわの会との巡り合わせ

「こちらに在籍すれば美術館がつくれるのですか?」

 

インターネットから入った一見様の私に事務局の堀氏は丁寧にご対応下さいました。

咳をきったように「元気が出る美術館をつくりたい」想いを溢れさせる。「そんな美術館が日本国中にあったらいい」ただ熱いばかりです。事務局長の堀氏はそしてこう仰いました。

「あなたは尾崎正教に似ているね」「あーとわの会の入会は2名の理事の承認が必要だけれど、僕が推薦するよ。」海のものとも山のものともわからないのにお引上げ頂き現在に形づいて参りました。

あーとわの会には作家支援、美術普及、美術研究、画廊、メディア関係者と第一人者の方がお集まりで、鍛えて頂きました。

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例え1坪でもそこに心からなる展示空間と、心からなる作品が暖かい邂逅を得た時、

真の美術館、つまり「わたくし美術館」が

はじまるのだ―尾崎正教の言葉

​「わたくし美術館」の古い書籍。著者は尾崎正教氏。

第一巻の表紙はあいおうのダブルハート。

書籍は4巻から成り、書いてある言葉にたくさん力づけて頂きました。

「私が好きでたまらなくて集めたものであり、したがって私が好きであること、それを見る喜びを何とかして人に伝えたいという気持ちに充ちていること。」

「美術哲学を語りなさい」

「日本中の私美術館の館長さんが私美術館の哲学を語られたならば、これは決して小さな声ではないと思います。そして、それがきっと日本の美術館に欠けているものを補う力になるであろうと信じております。」

とありました。

鈴木氏に感謝。

あーとわの会前理事鈴木正道様より、

大沢昌助作品や二見彰一作品をお委ね頂きました。

大沢昌助/いつか来た道

​リトグラフ

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​わたくし美術館とは

 日本のわたくし美術館の源流を見てみましょう。戦後間もないころ故久保貞次郎は人口10万人に1つ美術館をつくろうと唱え。その意思を継いだ故尾崎正教は、一つの街に一つの美術館をという「わたくし美術館」運動を提唱して展開しました。

 戦後の復興、経済発展に伴い全国にわたくし美術館が作られていきました。

 美術館を名乗り、運営するのに法的規制はありません。「わたくし美術館」も、その収蔵作品、公開のスタイル、展示規模、展示方法、施設等は、全く自由で実に様々で、それぞれの主催者の美意識、考え方が個性豊かに表れています。

​あーと・わの会HPより引用

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​あーとわの会的わたくし美術館の範囲

日本一小さな美術館、世界一小さな美術館も無数に存在致します。これらの美術館も勿論、「わの会」では「わたくし美術館」の範囲と考えております。

 「わたくし美術館」の範囲 ; これまでに紹介した「わたくし美術館」の主催者が会員ですが、次のようなコレクターも「わたくし美術館」の範疇と考えています。
a)著書上でコレクションを公開されている方
b)コレクションを開き画集を作られ画集上で公開されている方
c)HPでコレクションを公開されている方
d)コレクション展を幾度となく実施公開されている方
e)公開はしていませんが住居の中に美術館の如く展示されている方
f)学校や福祉施設に作品を貸し出している方 ご自身の医院に作品を展示されている方

​あーとわの会HPより引用

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​キャプションの作り方

「用意するもの」
 1 「のりピタ」「のりパネ」等の名で呼ばれている片面剥離シート状の発砲スチロール板と剥離紙とのりによって出来た板です。厚さ3mm、5mmがありますが3mm厚さがお奨めです。(厚さが厚いとピン留がピンの長いものが必要となります)
画材屋さん、ホームセンターの事務用品コーナーで販売されています。針(ピンピッター)でも可。
サイズは様々ですが90cm×180cmが大判です。90cm×60cm位のサイズが良いでしょう。
 2 絵画作品の文字情報(原稿)は現在では大抵、パソコンで作ります。
大体は作家名、題名、技法、材料、制作年を書き入れた文字情報です。
 3 カッターと定規が必要となります。(多くのキャプションを一挙に作る場合)

「作り方」
「のりピタ」「のりパネ」の剥離シートを剥がし(剥がし方がマニュアルで明示されています)、そこに用意した文字情報が書かれた原稿を貼り付ける。ことで完成です。
多くのキャプションを一挙に貼り付けた場合はカッターで切り取ればキャプションの出来上がりです。

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絵画の展示方法

1 フック(釘打ち)を壁に取り付ける。
 2 作品の取り付け位置は少し低めが見やすい。目線の高さに比べ絵の中心を10~20cm程下に取り付ける。
 3 作品の展示順は制作年が古い順に並べると良い。
 4 最初に大きな作品、個性的な強烈な作品の展示位置を決める。
  (余りに強く、他の作品と合わない作品は特別な場所に展示すると良い)
 5 照明はLED。
 6 作品が多い場合は2段掛けもOK 下が大きい作品が好ましい。
 7 キャプションはどこに付けても良いのですが、主役はあくまで絵画作品です。キャプションは従です。
   来館者が見やすい所で控えめに付けるのがコツです。作品の右上、右下(作品とは3~5cm離す)に
   取り付けています。留め具は市販のピン、透明なピンが良いと思います。

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